おやゆび姫
あらすじ チューリップから生まれたおやゆび姫。カエルやコガネムシにさらわれモグラに求婚されても、なすすべなく泣いてばかり。見かねたツバメが連れ帰った国には同じように小さくしかもハンサムな王子様が。絵:いわさきちひろ
「はな のなかには、うつくしい おうじさまが いました。」「あの きたない ひきがえるや もぐらに くらべると この はなの おうじさまは、なんと すてきな かたでしょう。」身も蓋もないじゃん、姫!このあたりに批判があったのか、現在は別の作家が文章をつけたものになっている。 → 参考サイト Amazon.co.jp
ま、内容はともかく。絵は、いわさきちひろが担当している。非常に人気の高い人だが、私はあまり好きじゃなかった。こどものあどけない姿に偽善的な何かを感じるから。が、この「おやゆび姫」ったら。
まずボートに乗っているシーンにやられてしまう。さまざまな色のバラの美しいこと。とくにピンクが、花びらの繊細さや柔らかさをよく出しながら甘すぎない。そういえば姫はいつも薄いピンクのドレスを着ているし、必ずどの絵にもピンクが使われている(名付けて、ちひろピンク)。葉の緑は黄みがかった暗い色で渋い。この系統の色合いは壁、土、糸車、クモ、とよく使われていて、ピンクとの対比が美しい。全体に、どんな色もグレイッシュ(少し濁っている色合い)なのに透明度が高く、あっさりしているのに深みがある。
姫は無表情に近いのだが、これは意識的にそう描いたのだろうか。自分というものがないこの主人公の内面をよくあらわしている。
私の「おやゆび姫」→
世界名作絵本全集 価格:¥350(時価・購入年不明) ひかりのくに株式会社
講談社から大型本で出ています。おやゆびひめ
絵:いわさきちひろ 原作:アンデルセン 文:天神しずえ
価格:¥1575 (税込)
大型:サイズ(cm): 27 x 25
出版社: 講談社 ; ISBN: 4062667819 ; (2005/03)
関連リンク ちひろ美術館 http://www.chihiro.jp/top.html







